Moonlight walker の感想④ ~カップリング曲『Smiling Again』について~
ABC座が気になる。私が手にしているチケットは、まだ数日先の公演。世にあふれる「レポ」は見ないぞと心に決め、迷いを断ち切るために別のことを考える日々。
五関担のまるみつがつれづれなるままに語るムンラの感想、第4弾。A盤に入っているカップリング曲について語ります。
※今まで”ムンウォ”って言ってたんですけど、”ムンラ”と表記されている方を見まして、マネさせていただくことといたしました。”ウォ”がどうも打ちにくかったのです、本当は。
『Smiling Again』
この曲、すごく好きです。
さわやかなラブソング、と言われていることが多いようですが、私に言わせるとこれは「えびソング」ですね。さわやかで前向きな曲調なのに、聞いているとちょっぴりせつなくて、でも強さを感じる。
あくまで、私の自分勝手な解釈なんですけれど。
例えば「できればゆっくり僕たちは恋をしたい」というとこ。
ジュニア時代からデビューまで、デビューから今日まで、そして今日から続く未来まで。一足飛びにこなかった彼らの今までとこれからが「ゆっくり」という言葉に重なって、胸にチクンとくる。
「あなた(神様)に合わずに済んだほうがLucky?」というとこも。
神様に与えてもらった幸運なんかなくっていいさ、僕らは自分で積み重ねた実力で進んでいけるもんって言っているかのようで、その強がりがチクンとくる。
だって再び笑顔になれるのは「不思議なこと」って言っちゃうほど、今はへこんでるんでしょー…と思ったところで涙がにじんでくる。
なんていうか。
前向きソングで、さわやかなのに、その前向きな気持ちの裏側には、今までにいろんな挫折とか絶望とか、苦しみ、悲しみがあったけど、でもその都度、立ち直って笑顔を作ってきたから、その経験が僕らにはあるから、Smiling Againなんだよ、というところが、本当にせつなくて。
でも力強くて。
『5rings』みたいな男っぽい、まっすぐな強さとはまた違って、さわやかでしなやかな強さ。澄んだ青空にヒコーキが飛んでいるのを見上げながら、涙をぬぐって、にっこり笑顔を作って、よしッって言って歩き出す、そんなイメージの曲だと思います。
この曲がシングルカットされたかもしれなかったそうで、私もその意見に賛成。すごく好きだもの、この曲。
でも、確かに曲調自体はA.B.C-Z以外の別のグループでも歌える、とも言えるかも(えびでなければこんなに胸には刺さらないとは思うけど)。それに比べてムンラは、えび以外に歌いこなせるグループはいなさそうで、そういう意味ではA.B.C-Zにぴったりの曲だったかもしれません。
うーん、でもこの曲やっぱり好き。
欲をいうと。
もっとはっしーメインの歌割りで聴きたいです。というか、「飛んでいこうよ、明日へ」のところをはっしーで聴きたいのです。セクシーな歌声のはっしーが、ここをどんな風にさわやかにうたいあげるのかなって。
えびは、メンバー内の格差がないところが良いトコロではあるけれど、それと歌割りとは別問題だと思うのです。
だって、はっしーがずば抜けて上手なのが明白だもん。C盤のドキュメンタリーを見た影響もあるかもしれないけど、歌に対する向き合い方も、おそらくメンバーの誰よりも真摯で真剣。
アルバム ABSea Market では、普段はソロパートの少ない塚ちゃん・五関くんのパートが多い曲があって私も嬉しかった。でも『Summer上々』は楽しげで賑やかで無邪気な曲調がすごく塚ちゃんにあってて、塚ちゃんがメインとなるのにふさわしい曲だったと思うし。『渚のBack in your Hart』も五関くんが一生懸命、丁寧に、心をこめて歌っているところが好感が持てた。でも、サマパラはっしーソロコンでこの歌を歌ったと聞き、はっしーが歌ったら、さぞかしメロウでステキだったろうな…是非そっちを聞いてみたい、と思ってしまったのが正直なところ。五関担のくせに。…そういう意味では、この曲はやっぱり「ボーナストラック」なんだよな、と思ったわけです。
もっと、「ここぞ」っていうところをはっしーメインにした歌割りでもいいのかな、なんて思ってみたり。・・・はっしーの歌、もっと聞きたいよー。
とはいえ、まだこれらの曲は音でしか体験していない私。実際、歌って、踊っている彼らを見ればまた印象がかわるのかもしれません。あーABC座が気になる。