maru32’s diary

A.B.C-Zが大好き。五関晃一くんが好き。ただ、ただ、それだけ。

ABC座2015感想①~1幕THE PLAY[サンズオブマッシュルーム]この物語について私の思ったこと~

2回、見ることができました。公演期間中の、真ん中ぐらいと、最後の方。1階席の後方最下手と、前め最上手。私のチケット運、はしっこの神様がついてくれてます。

感想は、ひとことで言えば「よかった!」。2幕のショータイムなんか、もう、文句なしにステキに決まってます。と、いうことで、1幕のお芝居の部分についての感想、というか私の勝手な思いを語りたいと思います。

 

 

実は今回のえび座、ニッキの演出だと聞いた時から、ちょっとテンションがさがっていたのです。(ちなみに、「錦さん」「ニッキさん」と敬称をつけて呼んでる方が多いようですが、私は少年隊がアイドルアイドルしていたころからニッキのことはニッキと呼んでましたので、敬称は略。あ、ニッキよりは年下ですよ!私!)

ニッキの演出というものがどんなテイストか、というのはそんなに深く知っているわけではなく、というか見たこともなかったくせに、ジャニーズ伝説2014のとっつーのソロを見て、なぜか、なんとなく「ニッキっぽい」と感じました。「ニッキっぽいというのはこういうことか」ではなく、「ニッキっぽい」と感じたのです。

初めてニッキ演出の舞台を見たのは「広島に原爆を落とす日」でした。演出の良し悪しは私にはよくわからないのですが、なんというか、あんまり好みではないのです。ただ、伝えようとしている(であろう)ことはぐいぐい伝わってきて、内容そのものには深い感銘を受けたので演出としての質は高いのだろうと思うのです。単に好みの問題です。

・・・なんとなく、ニッキの演出は「通好み」というか、まぁ若い世代にはちょっとウケないのではないかなーと。ギャグが寒い時あるじゃん!

と、まぁそんな気持ちで向かえた当日。

…思ったより受け入れられました。というか、楽しめました。

ちりばめられていたであろうギャグは拾いきれていないだろうけど、長セリフも、「長台詞いったるでー」という気負いを感じることなく、お芝居の中に自然にとけこんでいたと思いました。そんなに長いセリフもなかったということもあるだろうし、演者の腕だとも思います。

ギャグやパロディについては、「ALWAYS~三丁目のまるみつ~」と呼ばれるほどの昭和キャラの私でさえわからないトコロだらけ。「?」と感じるトコロはおそらくすべて昭和ギャグや当時のパロディなのではないかと思います。ニッキがせっかく仕込んでくれたそうしたおもしろみは全然伝わってこないのでもったいないのですが、私、一度目は母親を連れて観劇したんですね。そしたら1幕終わって休憩のときに、「ACBってね、お父さんが昔、東京へ出張した時に、行ったんだってよ」なんて話しをしてくれて。父は故人なものですから、なんか、しんみり、ほっこりしました。

思うに、皆さんのお父さんお母さん、というよりおじいちゃんおばあちゃん、つまりジャニーさんなんか、これを見たら本当にイロイロ当時を思い出して、心にじんわりとくるものがあるんではないでしょうか。

そう、ジャニーさん。

劇中の五郎さんとPLANETSって、ジャニーさんとA.B.C-Zと重なると思いません?何か伏線があるかどうかはわからないですし、細かい設定を見ればまったく違うのかもしれないですけど、単純に、理由は違えど五郎さんのPLANETSも、ジャニーさんの初代ジャニーズも解散しちゃって。五郎さんはえびPLANETSに出会ってスタジオを作る夢にもう一度挑戦することになって、ジャニーさんは初代ジャニーズと別れた後も、フォーリーブスとかとにかくたくさんの若者たちに出会って、エンターテイメントの道をあきらめずにジャニーズ事務所を続けてきて、きっと様々な出会いや別れがあって、苦難もあっただろう。そして何十年もたって、五郎さんは、自身でたちあげたスタジオで現代にもどったえびPLANETSが演奏をして夢が完成する、そしてジャニーさんは、たくさんの若者たちに出会い、育て、そして、今、A.B.C-Zがジャニーさんの思い描いたエンターテイメントをの世界を完成させる、みたいな感じ?

前回までのABC座ジャニーズ伝説があって、なぜ突然今回はバンドなんだ、ビートルズなんだ???と思っていたけど、こんな風にジャニーズの世界と重なるとは…ね。

なんとなくだけど、ジャニーさんへの贈り物みたいな作品だと思うんですよね。若者たちからおじいちゃんへのプレゼント。ちょうどジャニーさんの誕生日パーティーの話があって、こんな風に感じたのかもしれないです。

えびPLANETSが、おじいちゃんになった五郎さんに再会する時、五郎さんのスタジオで演奏する時、本当にうれしそうで、あぁ、よかったな、ハッピーだなってほっこりできる、そんな終わり方でした。結構突然おわっちゃうんでびっくりするんだけど。

このお話はPLANETSがタイムスリップして成長するストーリーであり、五郎さんの青春ストーリー。おじいちゃんと若者たちの青春ストーリー。最終的にほっこりしました。