Moonlight walker の感想③ ~SHOP盤「ABCZ学園ドラマ」~
五関担のまるみつがつれづれなるままに語るムンウォの感想、第3弾。SHOP盤5種にそれぞれ入っている特典のラジオドラマについて語ります。
はじめて「ラジオドラマ」が特典につくと聞いた時。
古い話をいたしますと、私が幼稚園生のころ、いや、もっと小さい頃、お父さんがトシちゃんのカセットを買ってくれたことがありました。(カセット、ってご存知です?昔はCDではなくて、レコードとカセットだったんですよ~)私にとっては初めてのカセット。赤いパッケージで、ふわふわパーマのトシちゃんが笑っていた。中身の楽曲は覚えてないのですが、そのテープの最後になんとトシちゃんのコメントが入っていたんです。確か、自身の状況をマラソンに例えて、今、一生懸命走ってます、応援よろしく、みたいな内容。
私、幼稚園生ながら、これを聞くのが恥ずかしくて恥ずかしくて、今でも忘れられないくらい恥ずかしくて。・・・という昔のことを思い出しまして、この「ラジオドラマ」も聞きたいけど、こわい。そんな気持ちで待っていました。
少したってから公表された各ドラマのタイトル。・・・ちょっと、気になる。特に、『どうしたんだ橋本』と『何がしたいんだ五関』。
そして届いた5枚のCD。おそるおそる開くと…キャスト紹介の黒板のイラストがとてもかわいい。
五関担なのに、真っ先に五関くんバージョンをあけるわけではなく、こういう時はなぜか律儀にはっしー、とっつー、かわいくん、ごっち、塚ちゃん、の順番に開けてみる。聴くのもなぜかその順番。
聴いてみる。
・・・なにこれ。おもしろい。
えびにしかできない、トンチキ感。今までのDVDにおさめられていたコントに比べたら、無理なねじ込み感がなく、こなれていて、圧倒的な完成度を感じる。完成度っていっても深夜番組みたいな、ゆるいノリのもので、その世界観が完成されているっていう意味で。うまく言えないけど。
とにかく、おもしろい。
まず、はっしー、上手。『どうしたんだ橋本』ではさわやか青年ぽく、『修学旅行で戸塚が告白』では若い先生っぽい。『熱いぞ!塚田先生』ではフツーの高校生ぽい。言葉も聞きやすいし。『どうしたんだ橋本』での妄想シーン、女の子役がかわいい。金髪でバルカンを操っていたころのごせこちゃんではなく、サマパラの時のいい女風のごせこ、なんだなと思う。「…じゃなぁい?」の語尾が昭和っぽく色っぽい。
『熱いぞ!塚田先生』での「ならいーでーす」の感じもなんともいえない。
『修学旅行で戸塚が告白』では、とっつー・五関くん・塚ちゃんの3人の会話が、ほんとモテない男3人組って感じで、じんわりおもしろい。アメトークの“中学の頃イケてなかった芸人”の、その頃を彷彿とさせる。イメージとしては学ランのズボンのすそがちょっと短めで、白いソックスが見えてる感じ。
とっつーの「ぶー」が幼くてかわいらしい。
『河合、新しい部をつくる』でも、河合くん・五関くん・塚ちゃんが、これは高校生っぽくて、ダラダラ過ごしてる感じが良く出てる。これぐらいの男子って、バカだよねー。
五関くんの「超絶かわいい~」「っていいまくりだよ」の温度差最高。どんな顔して録音してたんだろ。
そして、戸塚先生提案の「流しそうめん部」に狂喜。私、流しそうめんに憧れてるんです。一回もやったことなくて。こんな風に戸塚先生が流しそうめんにスポットをあててくれて、うれしい。
『何がしたいんだ五関』は、五関くんのたたみかけるような「ありません」が耳に心地よい。でも、このタイトルを聞いた時、もっとハチャメチャな五関くんが見られる(聞ける)かと期待していたので、はー、こういうことか、と。キャスト紹介のところに、カッコ書きで(つかみどころがない)と書かれているところもツボ。
塚ちゃんは、たぶん限られたキャラクターしか演じられないだろうけど、ハマる役だったらすごく上手だと思う。『熱いぞ!塚田先生』の生徒とのやりとり、あの絶妙なテンポ感は最高におもしろい。5タイトルの中で私はこれが一番すき。自担出てないけど。
それから、案外、とっつーとか河合くんの方が、滑舌とかあやういところがあって、塚ちゃんや五関くん、はっしーの方が聞きやすかったな、と私は思います。
とにかく、内容はどれもこれもじんわりおもしろくて、すごくイイ!
みんな演技も上手だし。
だけど、やっぱりこれは普通に流通する盤には入れられないよね。これがタワレコとかで売っていて、そこまでえびを知らない人が知らずに手に取ってしまったら…。ねぇ。