maru32’s diary

A.B.C-Zが大好き。五関晃一くんが好き。ただ、ただ、それだけ。

ファウスト~最後の聖戦~感想 長いバージョン②

と、いうことで。とにかく、私は五関くんが好きなので、五関くんに盲目な人が持つ感想なんだと思って聞いてください。あ、読んでください。

ここから読む方がいるといけないので、一応ご注意を。ネタバレとかそういうことは気にせずに書いております。 お話の内容についての感想というよりは、「見た」感想です。

 オフィストフェレスはメフィストフェレスが生み出した分身。

あらわれた瞬間、もう、五関様はオフィスト様でした。

立ち姿がすらっとしていて、颯爽とした立ち居振る舞いがステキです。歩いているだけでも、立っているだけでも雰囲気があります。ステージからはけるときでさえ、ササササッとしていてドタバタしたところが全くないのです。五関くんの声は結構高めなんですが、すっとよく通る声で聴きやすく、演技している時はキレがあってステキです。

 

舞踏会のシーンでは、最初は舞台下手に立っていて、はしゃぐファウストをため息交じりに見ています。かっこいい。当然ダンスも踊りますが、これはもちろんステキ。

 

ファウストとマルガレーテが出会うところで、オフィストもガブリエルに会います。「ガブリエル・・・?」みたいにちょっと余韻を持たせた言い方が、ガブちゃんを意識している雰囲気をほんのりただよわせてましたね。

 

初演のときよりも激しく豪華になったと思われる殺陣のシーン。ここはもう、ステキ。二刀流もご披露されます。

動きはあらかじめきまっているのだから、無駄がないのは当然なのかもしれないですが、とにかく洗練されていて、余裕があって、スキがない。肩で息をしていたのでハァハァしているのだろうけど、必死必死!って感じにあまり見えなくて、本当にステキです。ヘレネの妖術にやられそうになるとき、ちょっとクラッとしては立ち直り、というのをするのですが、私の席からは背中ばかりで表情が見えなくて。でも、なんか色気を感じました。

封印を解かれたヘレネが大暴れして宮殿の中がゴッタゴタになる場面では、妖怪役の女性を、リフトというんでしょうか抱えてターンするところがあるんです。いつも塚ちゃんにかつがれたりメンバーに四肢をつかまれ振り回されたりしている五関くんが・・・!

 

リリスの洗礼(と私は呼んでます?)のシーン、ちょっと息抜きになるようなシーンですね。私が見た回では、オフィストが剣で目を隠して、リリスに声をかけられると、変声でとぼけようとしてました。なにこれ、すごくかわいいんですけど。客席に降りていってターゲット(一般の方でした)に近づき「ご本人はもう気づいていると思います・・・、ねーッ」とその方に声をかけてたんです。「ねーッ」って、「ねーッ」って!かわいいんですけど!

 

天使と刺違える場面は、その場面だけでいうと前回の方が好きだったかな。今となっては、なにがどう前回とちがったかよくわからないのですが、なんとなく。

でも、オフィストとメフィストの掛け合いには心打たれました。それまでのクールな悪魔ではなくて、人間味あふれるオフィストになっていました。自分の選んだ道を進もうとする強い意志と、でもメフィストの意に背くのが、メフィストと別れるのが、メフィストを1人残して逝くのがつらくさみしい、というようなオフィストの感情が、表情筋そのものはたいして動いてないのに、表情や声色、しぐさに現れていて、すごく伝わってきました。メフィストが「オフィスト・・・」とせつなくその名を呼ぶのとか、オフィストが最後にメフィスト様ぁと叫んで死んでいくのも、せつなくて美しいシーンでした。

それから、メフィストとのやりとりの後、いよいよ、とガブちゃんと向き合う時に、「ガブリエル・・・」と話し出すオフィストの声色の優しげなこと!先に倒れるガブちゃんの手をぎゅっと握るところも、美しく、うらやましく拝見しました…。

 心中を終えた後、声だけの出演でファウストに声をかけるのですが、その声も優しげ。ちゃんと演じわけているなぁと、思いました。

 

私、五関くんて演技上手だと思うんですけど、専門家の方、お詳しい方、目の肥えている方から見てどうなんでしょう?

 

最後に、亡くなった方もむくりと起き上がって大合唱、フィナーレとなるのですが。ここで五関くんのソロパートがあります。歌、うまくなってません???もちろんすっごい上手ってわけではないですが、堂々と歌ってくれてました。

 

ふと気づくと、ファウストについて何も書いてない・・・。オフィスト(五関くん)ばっかり見ていたものですから・・・。

 

一役でありながら三役こなす河合くん、本当にすごいと思いました。初演の時はアドリブのおふざけシーンが多かったからでしょうか、今回は初演の時よりも、「自分が楽しませなきゃ」という気負いがないというか、作品に、役に集中しているようで、「役者さん」という感じがすごくありましたね。

 

だいぶ書き連ねましたが・・・。

一言でいえば、初演のときよりもダンス・殺陣は豪華になっていて見ごたえがある!

そして、オフィストの内面の変化をより演じてくれていてるのがわかる、という再演でした。あ、二言ですね。

初演の時は(内容が伝わりにくいせいもあってか)すごくストーリーについて考えさせられたのですが、今回は再演ということで、ストーリーそのものについて深く考えずに見ていたような気がします。

 

もう1回見たいという気持ちがむくむくふくらんできました。劇場では、リピーターチケットの受付を横目で見ながら不審者のようにうろつき、もうダメよ、ダメよ、と自分に言い聞かせて、ヨタヨタと新幹線に乗って帰ってきたのですが・・・。

はたして、私は、もう1回見に行ってしまうのでしょうか・・・。